公益財団法人 井上育英会

井上育英会

桜菱会(おうりょうかい)

桜菱会(会長 青柳信夫)は、公益財団法人井上育英会の目的・事業に賛同・協賛する個人会員、団体会員を構成員とする会で、奨学生及び同卒業生を中心に総数840名の会員を擁しています。(2024年3月末現在)

会員には国会議員、大使公使、官庁幹部、法曹人、銀行・メーカーなどの社長・役員、医師、大学教授など、多彩な分野で活躍してきた人、今活躍中の人が大勢います。

井上育英会の事業は単に奨学金を貸し付け、学生を経済的に支援することにとどまらず、学業・進路の相談・助言の他、奨学生相互の交流、先輩との交流の場をふんだんに提供し、国家・社会の指導的な地位に立つ有能な人材の育成を目指しています。

他に類例を見ないこの井上育英会の事業を人的にまた財政的に支えているのが「桜菱会」の会員です。

奨学生の募集、選考から始まって、奨学金支給日の例会、交流旅行、季節の大例会等各種のイベントがありますがこれらは主として会員の奉仕活動で運営されています。

各界で活躍する会員との緊密な交流は、奨学生のみならず社会人となった会員相互の啓発・扶助にも大いに役立っています。

財政面では、会費の納入、育英事業のための醵金活動を行う等、井上育英会設立当初よりの理念である「報恩感謝」と「相互扶助」の理念に基づき、井上育英会の事業を支えています。

沿革

井上家の家紋から名を借りた桜菱会の始めは、井上育英会の設立後まもなく自然発生的に生まれた卒業生の集りでしたが、1939年には鮎川義介氏の寄付を基に財団法人として再スタートしました。井上育英会の奨学生は採用と同時に自動的に桜菱会に入会することになっており、二つの会は表裏一体の関係にありました。

桜菱会の会員による育英事業支援策として、1974年から育英事業を支援する醵金活動を展開、2024年3月末までに延べ12,431名から2億691万円の基金を集めています。育英事業の運営についても、歴代の評議員、理事、監事等の役員のほか各種委員、事務局長、全国各支部長、幹事等にはOBがあたり、更に奨学金の支給日の例会にはOBが出席して奨学生の相談に乗るなど活動の殆どが会員の奉仕活動に支えられてきました。

2008年12月に施行された公益法人制度の大変革に対応して、財団法人井上育英会と財団法人桜菱会は、2010年7月1日主務官庁の認可を得て合併しました。

これまでと実態面では何ら変わることはありませんが、名実共に一体となった組織で、井上育英会の事業を支えています。